防湿加工とは、鏡を「シケ」や「サビ」から保護する加工になります。
鏡は透明なガラス板に銀、銅、保護塗料をコーティングして製造しています。
浴室などの高温多湿になる場所で長期間使用すると、経年劣化で銀、銅の金属塗膜が腐食を起こし、鏡面や鏡のフチから黒い腐食が起こります。
これが「シケ」と呼ばれるもので、金属腐食の「サビ」の事です。
シケの原因は、湿気が大きな要因ですが、お手入れに使われる洗剤や化学物質にも起因します。
浴室用の鏡の場合は、入浴後に水分を拭き取り、浴室内の換気が重要です。
また、お手入れの際に使う洗剤は、中性洗剤をお使いください。
酸性、アルカリ性の洗剤は、鏡の劣化の原因になりますので、絶対に使わないでください。
縁のみ防湿加工、縁裏全面防湿加工
当店の防湿加工は、国内の住建材メーカーが指定する「高防湿加工」です。防錆樹脂塗料を鏡のフチに盛り上げて塗る「厚塗り」を採用しています。
TOTO、INAX、LIXLE等の国内メーカーの鏡も同等の仕様となります。国産鏡を扱う工場でしかできない、ハイグレードな防湿加工です。
防湿加工なし
玄関やお部屋でご使用する鏡に防湿加工は必要ありません。
湿気や結露が気になる場所でのご使用の場合は、「縁のみ防湿加工」を推奨いたします。
縁のみ防湿加工
洗面・浴室用途の必須の仕様です。
鏡の裏面の縁に防錆樹脂塗料を塗布し、「シケ」や「サビ」から鏡を保護します。
縁のみ
防湿加工の
断面図
更に温泉施設や大浴場などの過酷な環境においても効果を発揮するデラックスミラーと呼ばれる「縁裏全面防湿加工」の製作も可能です。
縁裏全面防湿加工
(デラックスミラー)
浴室用途推奨で、耐食、防錆性能に優れており、鏡の縁と裏全面に防錆樹脂塗料を塗布し、長期間「シケ」や「サビ」から鏡を保護します。
もちろん、一般のご家庭の浴室でも使用可能です。
縁裏全面
防湿加工の
断面図
簡易防湿加工
海外製の鏡は、簡易防湿加工が一般的です。
簡易防湿加工とは、簡易縁塗り材(水性・油性)が使用されています。
簡易フチ塗り剤
ペン型で速乾性の液体シール剤です。
屋内用の鏡の簡易的な防湿用縁塗り剤で、浴室用ではありません。
簡易フチ塗り剤の
仕上がり画像
仕上がりが薄く、塗りムラができます。
鏡を適切な仕様にカスタマイズし、
適切なメンテナンスをすることによって、
鏡を綺麗な状態を保ちながら
5年10年またはそれ以上、
できるだけ長くお使いいただけるように
鏡を仕上げていきます。